1.素直
作詞:槇原敬之
作曲:槇原敬之
話を切り出す順番
ゆずってくれたから
僕のことばかり聞いて
結局君は後回し
いつも通りに大きく
手を振ってくれた後
歩いて帰る君の
いつもより小さい背中
さびしがり屋はいつも
僕に笑ってくれた
自分よりさびしい人が
これ以上増えないように
そんな君に少しも
気が付けなかったけど
一番伝えたい言葉は
「ごめん」じゃなくて
「ありがとう」
ポケットに手を入れながら
歩く癖の訳は
いっぱい詰め込んだ気持ちを
こぼさないように
なんだかわからないけど
すごく胸が痛いよ
同じように感じてるなら
慣れるまで
我慢なんて もうさせない
今度また僕から先に
話し出したとしても
口を手でふさいで君の
言葉を逃がしてよ
言葉にならなくてもいいから
2.モンタージュ
作詞:Noriyuki Makihara
作曲:Noriyuki Makihara
あの坂を登れば
あのコが働いてる店
友達につきあっただけ
僕のワードロープじゃない
ひとめみたとき
僕は生まれて初めて
自分の耳が赤くなっていく
音を聞いた
恋をするつもりなんて
これっぽっちもないときに
限って恋がやってくる
思い出してみる
君がどんな顔だったか
凍りついてた心の
ドアをあっけなく開いた君
冷やかし半分の
友達の取り調べに
よけいにうまく行かない
君のモンタージュ
理屈を並べて
全てに答えを探して
方程式のないものは
あまり好みじゃなかった
それなのに今は
ふとしたはずみでやってくる
訳のわからない胸の
痛みを楽しんでいる
恋をしているのかも
本当はわからないけど
もう一度君に会いたいんだ
思い出してみる
君がどんな顔だったか
使い方の解らない
カメラでとったピンぼけ写真
友達のレジを
打つ横顔だけでは
やっぱりうまく行かない
君のモンタージュ
僕のハートを盗んだ犯人は
電車で二駅のところで
今日も笑ってる
3.足音
作詞:槇原敬之
作曲:槇原敬之
きこえるよ きこえるよ
君の足音が
待っていないふりをして
ずっと待っていた
自分の鼓動だけを ずっと聞いていた
この静かな旅は もうすぐ終わる
※愛を一つ胸に かかげて行こう
ぼくらの行く先には 何もないから
愛を一つ胸に かかげて行こう
後に続くみんなの 光になるから※
きこえるよ きこえるよ
誰かの声が
待っていないと思ってた
誰かが待っていた
自分の言葉だけを 信じ続けてた
この静かな旅は もうすぐ終わる
愛を一つ胸に かかげて行こう
僕らのことをすぐに みつけられるように
愛を一つ胸に かかげて行こう
せっかくの笑顔を ちゃんと見てもらうために
消えそうになっていても
僕には何もできないけど
君が君の火を守る間
ずっと待っているから
(※くり返し)
4.印度式
作詞:Noriyuki Makihara
作曲:Noriyuki Makihara
(スイカ
ワキ・スネ ワキ・スネ
before・after ナンジャ・ワレ)
雑誌の広告見ていたら
目に飛び込んできたあの言葉
“毛深い男じゃモテないぞ”
図解説明 (ワキ・スネ)
生まれてこのかた一抹の
不安もないまま やってきた
のにのに そう 気がつけば
「俺 毛深いじゃん…」
お急ぎの方はお電話で
思わず受話器をにぎりしめ
かけちゃいそうだったよ
でも もう一人の僕が言う
それなら それなら いっそのこと
※打って! 打って! ホルモン注射
ちょっとちいさな胸もふくらんじゃうけど
打って! 打って! ホルモン注射
毛があって 彼女なきゃしょうがない
ブタの貯金箱 わる時は今だ!※
(ワキ・スネ ワキ・スネ
before・after ナンジャ・ワレ)
雑誌の広告見ていたら
目に飛び込んできたあの言葉
“やった! 1ヶ月で 8キロ減”
写真説明 (Before・After)
生まれてこのかた 胃下垂と
疑いもせずにやってきた
のにのに そう 気がつけば
「俺 太ってんじゃん…」
お急ぎの方はFAXで
思わずチラシの裏使い
書いちゃいそうだったよ
でも もう一人の僕が言うのさ
それなら それなら いっそのこと
吸って! 吸って! 脂肪を吸引
背中が案外とれにくいよね
吸って! 吸って! 脂肪を吸引
肉あって 彼女なきゃ しょーがない
定期預金 解約の時は今だ!
(ラップ風に)
私たちの長年の研究で
こんなに手軽に行えます
痛みもナイ 再発もナイ
東京出て8年 何悩んでんの?
やっとの思いでしゅーしょくしたら
最初の配属 美容部員
オレ 相撲部員 男なのにボイン
平凡な毎日じゃ つまりませーん。
(※くり返し)
(ワキ・スネ ワキ・スネ
チョットマッテ チョットマッテ
(コンニチハ ナンジャ・ワレー)
5.Such a Lovely Place
作詞:Noriyuki Makihara
作曲:Noriyuki Makihara
ないしょで出て行った君を
誰も裏切ったなんて思ってないよ
心配しなくていい
君はいつ気が付くだろう
悪戯をするように
僕らがたくらんで
鞄に忍ばせたあの種のことに
いつまでたっても
僕らは君の味方だよ
今も誰かが 歌い出せば
知らずにみんなで口ずさんでいる
何も変わっちゃいないさ
ここにはちゃんと愛がある
僕らはきっとたんぽぽのようで
いつか綿帽子になって
風に乗ることに
覚悟を決めていた
大丈夫だろ どんなところでも
ちゃんと根付いてるだろ
黄色いアンテナ広げたら
教えておくれよ どこに着いたか
ただ知りたいのは
そこにも愛があるのかどうか
今も誰かが歌い出せば
知らずにみんなで口ずさんでいる
同じようなことをするはずさ
しないでおこうと思ってても
今も誰かが 歌い出せば
知らずにみんなで口ずさんでいる
何も変わっちゃいないさ
ここにはちゃんと愛がある
君の歌を歌ってあげなよ
いつか誰かがそれに続くから
6.HAPPY DANCE
作詞:槇原敬之
作曲:槇原敬之
君の答えは もうちゃんとわかってたよ
どんな思いも簡単に口にしたりしなかったから
いつも見慣れたこの公園の夜も
さよならのひと言だけで 何だか違って見える
花吹雪のように思い出をばらまいて
蹴散らしながら踊ろう ひとつも残さないように
※恥ずかしそうに でも少し泣きそうに
手を取り合ってふたりは踊る
今夜は僕等がまた新しい幸せを探し出す 一番最初の日※
うれしいことがあるたび悪ふざけで
君の腰に手を回して 踊るようなまねをした
君がいなくなるのは寂しいよ
神妙になりかけた僕の足を優しく踏んだ
フォークダンスの曲は君の番になって
ちょうど終わってしまっただけ でもきっと覚えている
(※くり返し)
ちょっと嫌そうに君が使ったヘルメットと
君を今夜見送る僕に さようならのキスを
(※くり返し)
7.STRIPE!
作詞:槇原敬之
作曲:槇原敬之
いつもは気にしない
遠くの町の天気予報
街頭のテレビの前で
立ち止まって見ている
「絶好の一日でしょう」
その言葉を聞いた瞬間
僕の周りの温度が
少しだけ下がった
ストックをさして吸い込んだ息で
毎年目を覚ます
※青い空と白い雪の
ストライプの大きな布を
神様が目の前で広げたら
今年の僕に一番似合う
冬を作るために
エッジをきかせて切り取っていく※
うまくいかなくて
座り込んでばかりいて
ウエアのすそに作ってた
つららももうないよ
わざと全部忘れてきた
めんどうなこともきっと
諦めさえしなければ
こんなふうになくなるだろう
どんなに上手くなっても転んだときは
昔の顔で笑える
青い空と白い雪の
ストライプの大きな布を
神様が目の前で広げたら
今年の僕に一番似合う
冬を作るために
シュプールのステッチをとって行く
立ち止まって見上げた
自分の針目を
粉雪のアイロンが滑っていく
(※くり返し)
8.Hungry Spider
作詞:槇原敬之
作曲:槇原敬之
今日も腹を減らして一匹の蜘が
八つの青い葉に糸をかける
ある朝 露に光る巣を見つけ
きれいと笑ったあの子のため
やっかいな相手を好きになった
彼はその巣で獲物を捕まえる
例えば空を美しく飛ぶ
あの子のような蝶を捕まえる
朝露が乾いた細い網に
ぼんやりしてあの子が
捕まってしまわぬように
I'm a hungry spider
You're a beautiful butterfly
叶わないとこの恋を捨てるなら
この巣にかかる愛だけを食べて
あの子を逃がすと誓おう
今日も腹を減らして一匹の蜘が
八つの青い葉に糸をかけた
その夜 月に光る巣になにか
もがく様な陰を見つけた
やっかいなものが巣にかかった
星の様な粉をまくその羽根
おびえないように闇を纏わせた
夜に礼も言わず駆け寄る
今すぐ助けると言うより先に
震えた声であの子が
「助けて」と繰り返す
I'm a hungry spider
You're a beautiful butterfly
叶わないならこの恋いを捨てて
罠にかかるすべてを食べれば
傷つかないのだろうか
何も言わず逃げるように
飛び去る姿さえ美しいなら
今死んで永遠にしようか
I'm a hungry spider
You're a beautiful butterfly
叶わないとこの恋を捨てるより
この巣にかかる愛だけを食べて
あの子を逃がした
9.Name Of Love
作詞:槇原敬之
作曲:槇原敬之
悲しい訳でもないのに 君のあの笑顔を
思い出す度に ぼくはちょっと泣いてしまうんだ
いつもと同じ帰り道 見慣れた夕焼けも
知らないうちに誰かが 洗ったみたいにきれいで
まるで子供の頃に戻ったみたいだけど
見た目はいつものぼくと変わらないから
この不思議で幸せな痛みとぼくは暮らしてみる
しょうがないけど 笑いながら追い出さないで暮らしてみる
形のないこの痛みを 少しは可愛がれるように
君の名前を内緒でつけた ぼくの Name Of Love
自分ひとりのことだけを 考えていたから
この想いを抱えていく 自信は今はないけど
いつもと同じ帰り道 君と同じ名前の
痛みと散歩でもするような 毎日も悪くないだろう
叶えたいと願う気持ちもあるけど
叶った気持ちだけが 恋じゃないから
この不思議で幸せな痛みとぼくは暮らしてみる
君と会ったあの日生まれた この痛みと暮らしてみる
形のないこの痛みを 少しは可愛がれるように
君の名前を内緒でつけた ぼくの Name Of Love
この不思議で幸せな痛みとぼくは暮らしてみる
しょうがないけど 笑いながら追い出さないで暮らしてみる
形のないこの痛みを 少しは可愛がれるように
君の名前を内緒でつけた それはぼくの Name Of Love
10.Cicada
作詞:槇原敬之
作曲:槇原敬之
まっくらな土の中
何年も過ごしながら
まだ見ぬ太陽の光を
蝉たちは信じてる
辛さから逃げることで
自分を騙しながら
生きることが幸せなら
僕らはいないはずだと
※伝えたい事があるから
君の住む町にきたよ
忘れないでほしいから
うるさく鳴いてみせるよ※
打ちつける夕立の
拍手が鳴りやむころ
我先にと羽根をこすり
蝉たちはうたう
(※くり返し)
打ちつける夕立の
拍手が鳴りやむころ
我先にと羽根をこする
蝉たちのように
僕はうたう
11.海と少年
作詞:大貫妙子
作曲:大貫妙子
夕陽は暮る海に
溶けだして
熱い体をつつむよ
かけだした砂浜に
影のびて
夏の日の終り告げる
陽射しのまぶしさ
いつしか消えさり
素足に潮風
明日にはちりぢり街へもどるよ
いつかまた
海なり聞こえてくる
浜辺には
人の足あともきえて
くずれとびちるしぶき
浴びながら
秋の気配かんじてる
独りで寝そべり
船出を夢みる
この海 渡るさ
手を振って 港を遠くながめる
いつの日か
12.David
作詞:矢野顕子
作曲:矢野顕子
果てしなく広がる街から ひとりはなれて
読み返すあなたの手紙 漂よう思い出
David
私達はこんなに遠い 時間も場所も
ここへ置いていって 静かな微笑みを 遠い日々のうたを
どんなにかつらかった日々を あなたは見つめた
よく笑いよく泣くあなたの 話しをきかせて
David
私達はこんなに近い 同じ思いで
ここで待っているよ 聴こえるでしょメロディ
みんなで待ってるよ
大きな声でさけびたい あなたの名前を
わたしのともだち
David
13.桃
作詞:槇原敬之
作曲:槇原敬之
抱きしめたいと言う言葉の
意味とは裏腹に
不安や寂しさを君に
押しつけようとしてたんだ
ここに来る途中に君の
好きな桃を選びながら
救われることしか頭に
なかった最低な僕
君のようになりたいはずなのに
駆け引きのない気持ちを
いつもくれる君のように
高い場所に実を付けた
桃に手が届くように
君を抱き上げることさえ
思いつきもしなかった
高い場所に実を付けた
桃に手が届かない君に
気付かないような僕の手は
柔らかいものを潰してしまう
駄目なところをたくさん
僕の中に見つけても
どうして嫌わないで
一緒にいるのと聞いた時
そんなことで変わるような
気持ちしかない人に
好きと言われるのは自分も
いやだからと答えた
一人では感じられなかった気持ちが
僕の中で実る
君の言葉で実る
高い場所に実を付けた
桃に手が届くように
君を抱き上げることが
幸せだと僕は気づく
今までどんなに知りたくても
知ることのできなかったことを
一つ一つあきらめずに
僕は君と知っていく
高い場所に実を付けた
桃に手が届くように
君を抱き上げることが
幸せだと僕は気づく
独り占めすればいいのに
地面に足をつけた君は
一緒に食べようと笑うから
桃はもっともっと甘く香る
14.太陽
作詞:NORIYUKI MAKIHARA
作曲:NORIYUKI MAKIHARA
僕らにかかった雨雲は
すべてを隠し試した
信じたもの全て嘘にするなら
この雨をやませてやると
僕はそのとき思い返してた
あの夜風に追いやられ
逃げる雲さえきれいに染める
夕焼けを見たことを
美しさは変わらない
もしも変わるとすれば
それを映す人の気持ちが
変わるだけだから
何も求めずに 何も変わらずに
いつも僕らを照らす太陽を
この暗闇の中 雨に打たれながら
ずっと待ち続けた
そうして今僕は 明るい日差しの中で
ずぶぬれになった僕に
変わらない あのぬくもりを
また感じ初めていた
確かに一度も迷わずに
いられた訳じゃないんだ
疑うことで本当の事が
確かめられる時もある
例えばあの時の雨雲が
僕らにかからなければ
前より強いこの気持ちを
感じられていただろうか
誰かのための幸せを
当たり前の様に祈りたい
今の僕に必要なのは
ただその一つだけ
何も求めずに 何も変わらずに
いつも僕らを照らす太陽を
この暗闇の中 雨に打たれながら
ずっと待ち続けた
そうして今僕は 明るい日差しの中で
このぬくもりをあたりまえに
感じていた僕に 初めて気付いた
今まで一度も自分に
嘘をついたことは無いか?
違うのに正しいと
やり過ごしたことは無かったか?
問いかけた時僕は気付く
喜びも悲しみも
自分がすべて選び心に
招き入れていることに
何も求めずに 何も変わらずに
いつも僕らを照らす太陽を
この暗闇の中 雨に打たれながら
ずっと待ち続けた
当てのない不安で 容易く変わるような
ものを僕は もう信じたくない
僕の見上げた空に 太陽があるから
それがとても嬉しいから
15.北風 ~君にとどきますように~
作詞:槇原敬之
作曲:槇原敬之
今 君がこの雪に気付いてないなら
誰より早く教えたい 心から思った
小さなストーブじゃ窓も
曇らないような夜
毛布を鼻まであげて君のことを考えるよ
だけど知らないことばかりで
思い出せることは
斜め40度から見たいつもの君の横顔だけ
さっきよりひどく窓がないてる
カーテンそっと開けて僕は言葉なくす
北風がこの街に雪を降らす
歩道の錆びついた自転車が凍えている
今君がこの雪に気付いてないなら
誰より早く教えたい 心から思った
どれだけたくさんの人に
囲まれていても
なぜか一人でいるような気持ちがずっときえなくて
でも無理に首を横に振っていたけれど
きっと誰もが みんな違うとはいえずにいるはず
誰かを愛したその時から
家族の意味さえ変わってしまう
手の届く距離で君を
感じる度に
かっこ悪い位何も話せなくなるよ
明日もしこの雪が積もっているなら
小さく好きだといっても
君に聞こえない
北風がこの街に雪を降らす
歩道の錆びついた自転車が凍えている
今君がこの雪に気付いてないなら
誰より早く教えたい 心から思った
北風がこの街に雪を降らす
歩道の錆びついた自転車が凍えている
明日もしこの雪が積もっているなら
小さく好きだといっても
君に聞こえない
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